リモートワークで失ったものと、それらを取り戻すための行動

新型コロナウイルスの感染拡大により、世の中の状況が急変して2年半ほどの時間が過ぎました。

そのような中で、働き方に大きな変化が起きた企業や個人も多いはずです。

この記事では、そのような働き方の変化を通して私達が得たものや失ったものを振り返りつつ、失ったものを取り戻すための戦略をお伝えします。

withコロナ・アフターコロナの時代に向けての参考にしてください。

目次

コロナ禍第7波の中で、中小企業の現状

businessman

コロナ禍は第7波というフェーズに入り、過去最大の感染者数となっています。

以前のような行動制限はないものの、私の周りでも今までで一番感染が広がっている印象です。

行政としてはもはや保証ありきの行動制限は全くおこなわず、専門家や自治体の意見もバラバラです。

もはや、各自の自己判断にゆだねられている状況だといえるでしょう。

その中で確かなことは、感染する・もしくは感染者の濃厚接触者になると、確実に行動に支障がでることです。

それを恐れてか、もしくは効率的な事情か、中小企業は完全出社制・一部出社&一部リモートワーク・フルリモートワークなど、各社対応が異なっております。

リモートワーク化に失敗した結果、やむを得ず今でも完全出社制にしている企業あるでしょう。

その場合、感染者や濃厚接触者になった社員は、保証のない自宅待機を強いられることになります。

もちろん、業種柄リモートワーク化が難しい企業も同様です。

そのような中、コロナ禍をきっかけにリモートワーク化を促進したり、出社体系を大幅に変更した会社も多く存在します。

そのような企業は、今のIT社会の特徴である情報の膨大さ・スピード感から、リモートワーク化することでさまざまなメリットを享受できたはずです。

ただし、その反面でリモートワーク化によって失ってしまったものもあるでしょう。

リモートワークのメリット・デメリットを、次章で振り返っていきます。

リモートワークのメリット・デメリット

lake

リモートワークを導入する企業はインターネットやスマホの普及、働き方改革の促進に合わせて、少しずつ増えてきているところでした。

しかし、突然訪れた新型コロナウイルス感染拡大の脅威によって、多くの企業に導入されたことは記憶に新しいでしょう。

リモートワークのメリット

リモートワークのメリットとして、以下のものが挙げられます。

  • 事務所家賃や交通費などコストが抑えられる
  • 就業時間や就業規則、制服、スーツなどTPOなどを気にせず仕事に取り組める
  • 情報を効率よくスピーディーに大量に送れる
  • オンライン環境であればどこでも仕事ができ、国内海外にとらわれず、どこにいる人とも連絡や商談ができる

    コロナ禍の中でやむを得ずリモートワークを導入した企業も、いざ導入してみるとそれまでやっていた業務や仕事の進め方に多くの無駄があったことに気付いたはずです。

    「やってあたりまえだと思っていた業務が、やらなくても全く差支えがなかった」ということに気付かされ、より有意義なことに時間を使えるようになったという方も多いでしょう。

    コロナ禍をきっかけに、オフィスを構える必要性がないことに気付き、事務所の物件を解約した企業もあるほどです。

    リモートワークのデメリット

    その一方で、リモートワークには以下の隠れたデメリットも存在します。

    • 個々の従業員が抱える業務量の個人差
    • 新しい人材を育てることの難しさ
    • コミュニケーションの希薄化

    特に「コミュニケーションの希薄化」においては、以下の更なる深刻な問題を生んでいます。

    • 五感で感じるコミュニケーションの欠如
    • 無駄話や偶然から生まれるアイデアや出会いの機会の損失
    • 潜伏的なコンディションの悪化

    上記の深刻な問題を解決するためには、あえてリモートワーク化をしない行動を計画的に入れる必要があるのです。

      リモートワークのデメリットを解消するためにあえて取るべき行動

      people

      前章で解説した深刻な問題を解決するために、あえて非オンラインの行動を少しずつ取り入れましょう。

      そのような行動によって得られるメリットと共に解説していきます。

      コロナ禍前の行動を少しずつ取り入れよう

      リモートワーク化・IT化によって、業務の効率化・合理化をフルにできると前提しても、1割~2割ほどはコロナ禍以前の行動を自主的に取り入れていきましょう。

      • 車で行った方が楽なところでも、あえて電車と徒歩で行く
      • 日帰りで帰れる出張も、あえて前泊して現地で一晩過ごす
      • ビックサイト展示会など実地の展示会で油を売る
      • 一人で旅をしてみる
      • お誘いを受けた相手とは一度会食やお付き合いをしてみる
      • 感染リスクを高めない範囲で、社内の慰労会や会食などを開催する
      • 採算度外視で、遠方の得意先に会いに行く

      このような行動を意識的におこなうことで、偶然や人と人の化学反応による「出会い」や「利益の享受」が生まれたり、新たな価値観やアイデアが生まれたりする可能性が広がります。

      また一番大事なのはWebからは得られない、生の情報をたくさん得られることです。

      体験から得た価値を周囲に提供したりサービスに反映したりが可能になり、その結果完全にオンラインの企業との差別化にも繋がります。

      完全にオンライン化したくてもできていない企業とは違います。

      フルにオンライン化できる仕組みを作りながら、あえて非オンラインの行動を取り入れるのです。

      非オンラインの行動が生むメリット

      非オンラインの行動を取り入れることで、前述した深刻な問題の解決に繋がります。

      対面で接する機会が五感を刺激してくれる

      対面で接する機会を作ることにより、五感を使ったコミュニケーションの欠如を解決できます。

      オンラインミーティングは視覚と聴覚、電話は聴覚のみを使ってコミュニケーションをとります。

      実際の仕事のアウトプットは、資料や音声・動画など、視覚と聴覚で作れるものが大半です。

      そのため、オンラインミーティングなどで仕事のすべてがまかなえると思うかもしれません。

      しかし五感の中の触覚・嗅覚・味覚も仕事上のコミュニケーションのアクセントとしては必要な場面もあります。

      ゴルフやウォーキングなど趣味を楽しみながら話し合ったり、おいしいお食事をしながらの商談、オシャレな空間・高級な空間での会議などが、ビジネスを前進させることもあるのです。

      全てを対面のコミュニケーションに戻す必要はありませんが、2割程度は非オンラインのコミュニケーションに戻すことをおすすめします。

      偶然のアイディアや出会いが生まれる

      一見無駄と思われる非オンラインの行動は、偶然のアイディアや出会いが生まれる可能性を秘めています。

      気が進まない会食や商談、接待ゴルフ、イベント、それに付随して生じてしまう待ち時間。

      無駄に思えるようなそのような行動から、思わぬ形での素晴らしい出会い・急な商談・急な受注など、会社のターニングポイントが生まれることもあるでしょう。

      仕事を進めるうえで段取りや計画は大切ですが、計画どおりに進むことは決して多くはありません。

      計画どおりに効率良く業務をこなしていくことは、見方を変えれば無機質で学びのない時間ともいえ、人生の内でそこまでインパクトはないものです。

      人間も企業も、トラブルやピンチというストレスを乗り越えたときにこそ成長します。

      トラブルやピンチを乗り越えた先の成長、そして偶然のアイディアや出会いを得るためには、多少は非効率な行動も必要なのです。

      自分で気づけないコンディションの良し悪しは周囲の人が気づいてくれる

      リモートワーク化によって、ミーティングや会食、出張などが激減することには確かに多くのメリットがあります。

      しかし、日々の生活の行動パターンがなくなったことで、自分でも気が付かないまま疲労が蓄積したり、潜伏的に自律神経を損傷したりするなどの危険性もあるのです。

      人と会う機会が減り、行動が自己中心的になったことで、自身の不調を自身で気づき辛くなるという側面があります。

      「自分のことは自分が一番わかっている」と思いがちですが、コンディションに関しては、定期的に会っている人の方が客観的に気づいてくれるのです。

      まとめ

      meeting

      メリットがあるものには、必ずその裏側にデメリットがあるものです。

      リモートワーク化によって得られたメリットが大きいことはもちろんですが、デメリットは最小限に食い止めなければいけません

      そのためには、多少非効率でも非オンラインの行動を少しずつ取り入れていくことが大切です。

      オンライン・非オンラインのバランスにお悩みのでしたら、おおたかの森ファーム株式会社(https://otakanomorifirm.com/contact/)がご提案させていただきます。

       

       

      須賀 孝太郎
      おおたかの森ファーム 代表取締役
      東京工業大学工学部を卒業後、工業デザイン事務所にてデザイン業務を経て、家業である税理士事務所に入社。そのノウハウを生かし経営コンサルティング おおたかの森ファーム株式会社 を設立。ボクシング好きの三児の父。
      よかったらシェアしてね!
      目次