前回の記事で、エリートサラリーマンからスーパーフリーランスになる方法をお伝えしました。
しかし、優秀な人材であればあるほど、スーパーフリーランスになっても悩みが尽きることはありません。
今回は、スーパーフリーランスが抱える悩みと、その悩みを解決するために進むべきネクストステップについて解説します。
スーパーフリーランスが抱える悩み
エリートサラリーマンからスーパーフリーランスになれたら、あなたが想像している以上の高収入を実現できるでしょう。
ただし、その先には以下のような悩みや不安が待ち受けているはずです。
- 果たしていつまで自分の実力や感覚が通用するのか
- 競争の激しい社会で弾かれないのか
- 業務委託先の世代交代の中で存在感を維持できるのか
他者から羨望の眼差しを向けられるほどのスーパーフリーランスでも、不安や悩みは尽きません。
もちろん、スーパーフリーランスで稼いだ資産を運用する仕組みを作るのも一つの手段です。
しかし、富や名声を得ても、またベクトルの異なった大きなビジョンを描きたくなるのが優秀な人ならではの思考です。
- 社会貢献・奉仕をしたい
- もっと大きなプロジェクトをしたい
- 雇用を生んで貢献したい
上記のようなビジョンを実現するには、一個人だけでは不可能でしょう。
つまり、組織を作るしかありません。
組織作りは、作っている最中や大きくしている最中より、小さくして閉じることの方が何倍も大変です。
そう考えると、スーパーフリーランスの役目を終えた後、すぐに引き際を作った方が良いのかもしれません。
とはいえ、それをわかっていてもビジョンに向かって進んでしまうほどの向上心があるからこそ、エリートサラリーマンというポジションを手にできたのかもしれませんね。
スーパーフリーランスが組織を作る手順
スーパーフリーランスとして成果を出し、また次のビジョンが見えてきたら組織作りを始めるフェーズに入っているといえます。
法人化して事業を成長させていく
合同会社での業務委託の企業案件を順調にこなしていると、数期経った頃には設立当初と状況が大きく異なってくるはずです。
最初は平等だった立場でも優劣がはっきりし、パワーバランスの差が顕著に表れてくるでしょう。
例え、先輩と後輩であっても逆転現象が起きることは十分考えらえます。
また、合同会社をただただ利益を共有するための場所ではなく、新規事業のベースとして使いたくなる人も出てくるかもしれません。
同じ会社の中で共同経営者のベクトルが変われば、早目の段階で別々の道を歩み始めるのが吉です。
信頼がおけてリーダーシップの強い方がいれば、その方を実状の代表として会社を引っ張ってもらうのもいいでしょう。
現代の30~40代はもめごとが好きではなく、欲がない人も多い印象があります。
もちろん、うまく話がまとまれば初期メンバーで頑張るのもいいでしょう。
組織を作ったあとに気をつけるべきこと
- 器以上のお金をもつことで、人格が歪んでしまう人が出てくる場合もある
- 会社の業績が落ちた時に足の引っ張り合いになる
お金を稼ぐことと使うことは、全く違う能力です。
それゆえに、人の人格を歪めてしまうほどの怖さがあります。
メンバーの中でひときわお金への執着が強い人がいると、その人物のワンマン経営になり兼ねません。
その人がダントツで稼ぐのであればそれも良しかもしれませんが、一過性の場合は衰えた後の醜態は目を覆いたくなるものです。
また、会社の業績が良いときは多少のことなら目を瞑れるため、あまり不満は出ません。
しかし、業績が落ちたときや、誰かは堅実に稼いでいても誰かが自身の給与以下しか稼げないときは危険です。
それが本人のせいではなく、時勢などの一時的なものだとしても、不満を放っておけば大きな溝になってしまいます。
その大きな溝は、当事者にはわからないのはもちろん、第三者から見てもわかる人は少ないでしょう。
慎重に話合う必要がありますが、コトが大きくなるまで放っておくのはあまりにも危険です。
手遅れになってしまわないよう、日々当事者と第三者で高い志を持って慎重に協議をすることをおすすめします。
自社のパッケージを開発する
自社のパッケージ開発は誰しもがやりたいことですし、企業家として必ずたどりつく境地です。
スーパーフリーランスとしての徹底的な合理化の元での利益と、自社パッケージのヒットは全く異なるものです。
後者の方が遥かに難易度が高く、達成できる人の数は少なくなります。
若いときから苦労を重ね、パッケージを作り上げる人もいれば、傍から見れば苦労もなく、早くから自社パッケージを作りあげてしまう天才のような人もいます。
- 昨今のグローバル化により、国内でのドメスティックな商品というくくりができなくなってきている
- ものづくりの日本としてのベースがなくなってきている
ライバルの存在や、上記のような環境の困難さもあり、自社パッケージのヒットの難易度は遥かに上です。
しかし、スーパーフリーランスとして成功できたのであれば、たくさん出た利益をただただ自身や将来にだけ投資せず、夢へのチャレンジに向けるのも一つの手です。
一度内部留保になってしまった資金は、新事業への投資が難しい仕組みになっています。
若ければ若いほど、イノベーションは起こしやすいはずです。
効率よく利益をだしているときだからこそ、最高益を目指すのではなく新事業開発やその人材費に回しましょう。
まとめ
スーパーフリーランスならではの悩みに直面し、次のビジョンが見えてきたなら、法人化・組織作りを意識するフェーズに入っているはずです。
たとえその新事業が利益に結びつかなくても、その恩恵は十年後、もしくは数十年後の自分に必ず返ってきます。
挑戦し続ける人間に、人はついてくるものです。
組織としての利益と、その新事業への転用バランスなどの財務に関するお悩みは、おおたかの森ファームまでご相談ください。