応募してきた人材を逃さない!スピード感と切れ味の持った面談でほしい人材をゲットするノウハウ

前回のコラムで、自社にとって必要な人材を惹きつける求人票の書き方をお伝えしました。

続いて、理想の人材を獲得するには以下のノウハウが必要です。

  1. 応募してきた人に入社してもらうためのノウハウ
  2. 求人票に挙げた要件を満たしていない人材が応募してきた場合はどう対応するか

    この記事では、主に前者について解説していきます。

    目次

    採用はスピード感が命

    採用活動において、一番重要なのはスピード感です。

    応募者にとっては貴社が「複数候補の中の一社」という場合もあり、話を聞いてから検討しようとしているかもしれません。

    採用するか否かを面接したあとにじっくり検討していては、相手側の転職活動の具合によっては気変わりしてしまう可能性があります。

    とはいえ、貴社としても複数人の面接を予定している中で「いきなり採用してよいものか」「後から来る人材の方がより要件にマッチしているのではないか」などと、心が揺らぐ部分があるでしょう。

    そんな状況下で、面接時に即決はしない場合も、せめて3日以内には採用の可否を連絡すべきです。

    優秀な人材は引く手あまたです。

    経営者にはスピーディーな決断を求められることは、ご存知のとおりです。

    採用活動で運命の出会いをした場合も、その例外ではないでしょう。

    ただし、やみくもに即決するのは得策とはいえません

    早く採択を決められるような準備が必要なのです。

    面接前に電話で話してみよう

    応募がきたらいきなり面接をするのではなく、まずは履歴書をもらい電話にてお話をしましょう。

    当社の場合は、その段階でおおよそ95%採用の可否を決めてしまいます。

    少なくとも履歴書で70%、電話で85%くらいは、採用可否の検討材料を集められるようポイントを押さえておきましょう。

    完璧すぎる履歴書を書きあげる人物は要注意

    「履歴書を書き慣れている人物」には注意が必要です。

    履歴書を書き慣れている人物は、これまでにキャリアアップのための転職を重ねてきている可能性があります。

    そのため、自社に入社しても数年で離れてしまう可能性は大いにあるのです。

    日本の零細企業は、業務のマニュアル化されていない企業がほとんどでしょう。

    そんな企業で自社特有の業務パターンを習得してきた人材に数年で退職されてしまうと、かなりの痛手となるはずです。

    転職に慣れておらず、長年同じ会社でまじめに勤めていた方の方が、零細企業の人材としては力になってくれるケースが多いです。

    言葉もしっかりしていて、一生懸命履歴書を書いているのは伝わるが、資料として何か不完全な感じ。

    そういう人物こそ「自社の救世主になってくれる人物」だと期待できそうです。

    電話面接のポイント

    電話面接は、そんな「不完全な履歴書」を提出してきた人材を、自社に迎え入れるべきかどうかを判断するための第一ステップとなります。

    話し方・受け答えの仕方で「長く働いてくれそうな人材かどうか」を見極める

    不完全な履歴書を提出してきた人材に対して、その不完全さ故に気になる箇所が沢山あるはずです。

    電話面接では、その気になる箇所に関しての質問をしていきましょう。

    電話の際に大事なことも、履歴書を見て判断するときと同様です。

    初対面の採用担当に「どこかかなり慣れた口調」で対応できる人物に関しては、注意した方がいいでしょう。

    やはり、慣れた口調の方はこういう転職活動に慣れている傾向があります。

    当社が関わってきたたくさんの会社・社員のことを思い出すと、どこか不完全に見える人物の方が、長く働いてくれてどんどんスキルアップしていっているように思います。

    言葉は丁寧で起点も効くが、なんか不慣れで人見知りな感じ。

    そんな人物こそ、対面の面接においてその可能性を見極めた方がいいでしょう。

    相手も会社側の様子を伺っている

    本面接前に電話で話す際は、向こうもこちらの様子をうかがっていることをしっかり意識してください。

    相手が見ているポイント 相手の懸念点
    高圧的でないか パワハラ体質の会社じゃないか
    変な時間に連絡してきていないか 残業を強いられる会社じゃないか
    後ろで変な話声がしていないか 居心地の悪い雰囲気の会社じゃないか

    もちろん、話し手自身の口調なども注意が必要です。

    軽々しくなく、かといって堅苦しくない、相手に警戒心を与えない社員が話した方がいいでしょう。

    まとめ

    電話面接を経て、本面接では相手に安心感を与えることを第一に考えましょう

    相手の不安を解消するための質疑応答の時間を設け、さらに会社の理念や社員への思いを伝えましょう。

    ここまでを経て、両社に違和感がなければ採用を決断して大丈夫です。

    このプロセスを経て「大丈夫だ」と思えた人物なら、貴社に沢山の利益を生んでくれるはずです。

    もちろん、上手くいくと確信した採用や組織編成でも、結果的にうまくいかないこともあります。

    そんなときは、また一からしっかり準備して採用活動をし、めげずに組織作りしていきましょう

    履歴書対応・面談対応の実務・ご相談は、おおたかの森ファームまでご連絡ください。

     

    須賀 孝太郎
    おおたかの森ファーム 代表取締役
    東京工業大学工学部を卒業後、工業デザイン事務所にてデザイン業務を経て、家業である税理士事務所に入社。そのノウハウを生かし経営コンサルティング おおたかの森ファーム株式会社 を設立。ボクシング好きの三児の父。
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