Web3.0?我々零細企業には関係ない?先を見据えて考える自社の方向性

内需を主としている全国の中小企業において、大半は厳しい経営や厳しい判断、大胆な業務転換組織編成を差し迫られているでしょう。

新型コロナウイルスの流行から3年ほどが経ち、今は中小企業経営者は心身ともにかなり疲れてきているタイミングのはずです。

しかし、今後主流になるであろうWeb3.0にむけて、今が最も大事な時期です。

10年20年会社を運営していくうえで、今が企業の今後を大きく左右する局面であることはいうまでもありません。

目次

昨今の経営やマーケットの流れ

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中小企業における、昨今の経営やマーケットの流れは、以下のように変動しています。

コロナ前(~2019年)

新型コロナウイルスの脅威が襲ってくることなんて考えるはずもなかった2019年まで、中小企業の多くはこれからの時代に向けてちゃくちゃくと準備を進めていたはずです。

それまでの時代のクラシカルな部分をリスペクトしつつ、徐々にハイテク化を促しながら相乗的に展開し、少しずつ着実に時代に合わせて変化してきました。

マイナンバーの普及や、デジタル決済の普及もその一例に含まれるでしょう。

インバウンド特需に対してのおもてなしが付加価値を生み、比較的発注をうけやすい時世だったはずです

売上を上げやすい中で、どのように利益率を上げていくか、よりよい投資をしていくかが課題でした。

つまり、これから先どのように事業を好転させるかだけを考えていたわけで、好景気な時代だったといえるでしょう。

コロナ禍・ウクライナ戦争(2020年~2022年)

2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大、そして行動制限に伴う経済活動の停滞。

多くの中小企業が、前年までのような売上をあげられなくなり、会社存続の危機に陥った企業も多いはずです。

更に追い打ちをかけるように、2022年に始まったウクライナ戦争と、それに伴う物価上昇や物流の停滞。

ご存知のとおり、今ものが不足しております。

車が欲しいのに手に入らない。

家を建てたいのに部材が入らない、ありえない値上がりが理由で建てられない。

さらには今後は、石油や小麦が奪い合いになる、魚が枯渇するなどといわれています。

コロナ禍前までは「どうやって生活の質をあげればよいか」と考えていたはずが、今は「どうやって生き抜くか」を考えなければなりません。

テーマがすっかり変わってしまいました。

これから(2022年~)

  • ものが手に入らない
  • お金の価値が下がる

まるで歴史の教科書の中のような自傷が、現実に今目の前で起こっているのです。

しかし昔とは違い、今はどんなにものがなくても、インターネットは広い範囲でつながっております。

今世界的に問題となっているのは、一部に富があり余り、同元の一個人に権力が集中してしまっていることです。

しかし、NFT・DAO・DEXなどなどといった、社会問題を解決できる仕組みは既にできています。

仮想通貨の暴落など、まだ秩序は安定しておりませんが あとは「どういったきっかけで世の中に浸透するか」というタイミングにきているのです。

これからの時代に向けて、中小企業経営者が取るべきスタンス

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今後主流になるであろうWeb3.0に向けて、中小企業の経営者はどのようなスタンスを取るべきなのでしょうか。

過去に構築した組織の仕組みは崩れかけている

コロナ禍になる前まで、徹底して組織を仕組み化していた会社は多いはずです。

しかし、コロナ禍とウクライナ戦争の影響で時代の流れが大きく変わった今、それまで完璧だったはずの仕組みに翻弄されてしまい、組織がチリチリになってしまっております

それぞれの権限を分散化し、システマチックに物事をすすめる。

業務効率化や仕組み化においていわゆるクラッシックな方法です。

確かに、2019年まではとても有効な方法でした。

極端な話、溢れる案件をどうスピーディにさばけばよいかが主です。

ウイルスや戦争など、自分ではどうしようもない不可抗力的な事件は極端に少なかったわけです。

しかし今は世の中が混乱しています。

人の流れ、お金の流れ、ものの流れが明日起きたら全然反対の方向にいってたりするわけです。

そうすると、権限とともに責任まで分散化してしまった組織は、大将の首をとられた軍隊のごとく右往左往してしまいます。

マンパワー経営者の「これまで」

仕組み化が流行った中でも、武骨にマンパワーですべてを解決してきた経営者もいるでしょう。

すべてが混乱化にある今、そういったマンパワー経営者はとても頼もしい存在です。

これまでに色々な苦難を乗り越えてきているので、ほとんどの問題を自力で解決してしまいます。

そんなマンパワー経営者のもとには、部下から、そして経営者仲間からも相談が絶えないことでしょう。

ただし、マンパワー経営者は組織を束ねるのが苦手な傾向があります。

お客様のためを思いすぎるあまり、部下や仲間に無理を強要してしまうのです。

情報社会においては、権力や金で人は抑えつけられません。

マンパワー経営者の「これから」

マンパワー経営者も、デジタル化が今後ますます進んでいき、 次から次へと新しい技術が生み出されていくことは想像しているはずです。

もちろん、Web3.0は仕組みだけでも勉強しましょう

遅かれ早かれ、Web3.0の仕組みは世界中で求められているものであり、もう流れを止めることはできません。

特定の誰かがすべてを判断する経営は、これからの時代では難しくなるはずです。

合理的な仕組みの中で、人が部分部分で自分の領域の仕事をし、世の中が形成されるのです。

社長も自分の領域の仕事に集中する必要があります。

中小企業経営者は特殊な才能があります。

才能があるから社長になっているのです。

社長が自分の領域の仕事に集中するには、社長タスクを10個に分散しましょう。

以下の記事で、その方法を詳しく解説しています。

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社長の才能を最大限発揮し、その他の業務は組織でおこなう。

これが今一番スタイリッシュな組織だと、私は考えます。

まとめ

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Web3.0は、近い将来確実に世の中の主流になるはずです。

これからの時代に合わせて、企業はよりスタイリッシュな組織を作っていかなければなりません

スタイリッシュな組織形成についてのご相談は、おおたかの森ファーム株式会社(https://otakanomorifirm.com/contact/)までお気軽にお問い合わせください。

須賀 孝太郎
おおたかの森ファーム 代表取締役
東京工業大学工学部を卒業後、工業デザイン事務所にてデザイン業務を経て、家業である税理士事務所に入社。そのノウハウを生かし経営コンサルティング おおたかの森ファーム株式会社 を設立。ボクシング好きの三児の父。
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