前回のコラムで、弊社・私自身が地域活動への参加を決意したきっかけなどをお伝えしました。
実際に商工会青年部に入会した私は、それまで見落としてしまっていた大きなリスクやポテンシャルに気付くことができました。
今回のコラムは、商工会青年部に入会したことで私の中に起きた心境の変化をお伝えします。
商工会青年部に入会しました
地域活動として、おおたかの森ファームの経験をどこで活かせるか。
その視点で考えたとき、やはり事業者の参加する地域団体に属することが良いという結論に達しました。
当社調べでは、41歳の私が入れる団体は以下の4つが一般的なようです。
中でも自身の年齢に近いところ、そして補助金関連事業などで時々お世話になっていた商工会様との関連もあり、今回は商工会青年部に加入をすることを決めました。
商工会青年部に入会して気付いたこと
実際に商工会青年部に入会してみて、それまでは気付かなかった流山の地域としての可能性、そしてその流山に拠点を置いている企業の可能性に関していくつかの気づきを得られました。
私が商工会に対して抱いていた先入観と、その実態にはギャップがあった
- 商工会はいつも人がいない
- 特に若い事業者を見ない、
- 青年部って縦社会で、飲み会をやるための団体なのでは
私は商工会に対して上記のような先入観を持っていましたが、現実は全く異なりました。
先輩が優しい、初見の私にとても気を使ってくださる、懇親会や食事会の強制もなしなど、まったく強制力の働かない団体ということがわかりました。
流山は、地域活動と事業者の連携に関してはポテンシャルもリスクもある
そもそも流山市という町には長い歴史があり、昭和にはベットタウンとしてキャリアのファミリー世代が多かった街です。
そして、最近はつくばエクスプレスの開通と共に、流山市おおたかの森駅周辺は私のような子育て世代が全国的にみても多くいる町となりました。
つまり、いずれにしても移住家族が多いということです。
昔のキャリアとその事業継承者、そしてエリートサラリーマンやハイパーフリーランスのような今のキャリアが入り混じる「世代のるつぼ」といえる町です。
さまざまなタイプの人やファミリーが集まっていることにより、よくいえばビジネスマンにおいて多様性があり、閉塞感がない。
しかし、悪くいえば私同様地域への忠誠心が低く、流山市への関心が低い。
地域活動と事業者の連携に関しては、ポテンシャルでもありリスクでもあるのです。
情報社会だからこそ、企業が大きく成長する機会を見失ってしまっている
流山市は市役所や商工会のある流山よりも、おおたかの森や南流山周辺に人口が集中してしまっているため、それも市政や行政との関わりや関心を低下させている要因になっているように感じます。
都心から遠くはなれた地方には顕著な問題があり、それをどう改善するか、また改善することによる明確な成果があります。
その一方、流山市は飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているため、自身が何かする必要もないと思ってしまっている方が多いのです。
私自身もそのように思っていたからこそ、地域活動への参加を避けていたのかもしれません。
しかし、それは大きな勘違いでした。
まだ経営者として若い私は「大きく見せることが=会社が大きくなること」という思い込みがあり、会社を大きく見せるための行動をとっていた節があります。
しかし、本来は地盤を固め、それを武器に外で勝負するのが正しい順番であり、しっかり固められた地盤があるからこそ外でも通用するのです。
どうも昨今は手段が多様で情報も多く、必要があればすぐに手に入れたり知ったりできるため、ペラッペラの組織や理念で動いている会社が少なくないもの事実です。
そういった会社は可変的でスピード感もある一方、脆く芯がないという一面もあります。
よって、先にあるチャンスを逃して大きく大成する機会を失ってしまうのです。
まとめ
弊社も今後商工会青年部にて色々な活動に関与し、このコラム内で活動を発信していきます。
謎めいていた地域活動の裏側を、私の視点でレポートできればと考えています。
東京以外のベンチャー企業においては、自社のブランディングに「じもと」の要素は欠かせません。
弊社も「じもと」力は持っていると自負していましたが、全く足りないことがわかりました。
今後の活動で「じもと」力を強化し、発信も続けてまいります。