頭が良い人や仕事ができる人がいたら良いのか
~理念が一致していないと組織が引き裂かれる~
組織や会社の価値
頭がいい人がいるだけで組織や会社の価値は上がるのでしょうか。
共通の理念やコンセプトがあり、会社の仕組みがしっかりできていればおおよその確立で価値は上がると思います。
しかし昨今、やりがいや生きがい、働き方など、多様性の時代においてそんな簡単な事ではなくなりました。
大企業で言えば学歴の上澄みをとっておけばよいという時代は終わったと思います。
利益至上主義やいわゆる「普通」の共通概念がなくなってしまった今、価値は自分(主に社長)がつくりそれに共鳴するものでないといけません。
強烈なトップダウンで、理念を押し付けたり、社会的地位で社員の向きを無理やり合わせることができなくなってしまったため
古い体質の経営者は即刻レッドカードをくらってしまうことが多々あります。
零細企業においてはもっと危険です。
人を見る力
「こいつは頭が良いから」「良い大学をでているから」「○○会社で経理本部長だったから」
こんな肩書でヘッドハンティングのごとく組織に人をいれて成功した事例を見たことがありません。
地頭や社会的地位ではなく、共通の理念で共鳴した場合のヘッドハンティングや新卒採用は、同志となることもありますが前者はとても危険です。
「この人を振り向かせたいから」「この人に認められたいから」「前の会社では窓際に追いやられていたけど自分はまだできる」「下請けに偉そうにしたいから」
視野も狭くかなり利己的なコンセプトで過ごしている器用貧乏な「頭の良い人」ほど危険な人物はいません。
その人の頭の回転のよさ、状況判断力はこちらが正しく使われないと凶器になります。
そんな「頭の良い人」は誰かに認められたいために、誰かに偉ぶりたいためだけに、平気で古い取引先や社員をつぶしにかかります。
愛をもってお説教をする相談役も追い出します。しいては大切な家族も引き裂いたりします。
言葉を聞く力
言葉の裏にある人々の本音が何かを、自分のテリトリーに入れる前に見極めないといけません。
そのためには日々考えの深い部分をしっかり聞く力を持つことが大事です。
しっかり聞ける人の言葉は一言一言に意味があるために重たいです。
時には耳障りのよい言葉を欲していても鬱陶しいことを言われるかもしれません。
しかしそんな、言葉を聞く力を持てないと手前味噌にいわゆる「反対方向を向いた頭の良い人」を仲間にいれてしまうかもしれません。
その代償はあまりに大きいです。
失う信用や仲間、お金は大きいです。
まとめ
つまり、頭が良い、仕事ができる人は会社組織をぐぐぐっと動かすことができるため
会社のコンセプトとずれていると組織を引き裂いてしまうのです。
逆に、コンセプトのない組織でコンセプトのある部下が入ってくると大変です。
その部下が他の社員や取引先の中で同じコンセプトを持つ者同士でつながり、トップを食ってしまうこともあります。
未然に防ぐためにも、人を見る力、人の言葉を聞く力を日々鍛錬し見極めましょう。
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