全国の子供が入寮できる奈良県立十津川高校の等身大教育のオススメ 阪口 剛編

阪口 剛(さかぐち つよし)
“子どもの人生”を受け止める、十津川の父性

🔗十津川高校の先生方の中で、
保護者の方にぜひ知っていただきたい“もうひとつの大きな安心”がある。

それが、
寮の舎監長を務め、
13年間この学校の生活そのものを支えてきた
阪口 剛先生という大人の存在だ。

大東先生が“静かな安心”だとすれば、
阪口先生はまさに、
“生徒の人生を丸ごと受け止める大きな背中”を持った大人である。

目次

「期待されること」が苦しかった少年が、“期待を受け止められる大人”へと育っていった

阪口先生の人生は、決して一直線の成功ではない。

幼い頃から運動ができ、周りから期待され、
「阪口ならできる」と多くの人に言われ続けてきた。

しかしその期待の高さが、逆に彼を苦しめた。

大人が無意識に求めてしまう、
子どもへの“過剰な期待”

その重さが積み重なり、
阪口先生は若い頃、
期待に応えきれずに立ち止まった時期がある。

今で言う“引きこもり”に近い状態と本人も語る。

つまり彼は、
期待に押しつぶされる子どもの痛みを、
自分自身の体験として知っている大人
なのだ。

保護者にとって、
こんな大人ほど安心な存在はない。

人生の成熟とは、期待と折り合いをつけられるようになること

阪口先生の物語は、そこで終わらない。

立ち止まり、
時間をかけて、
彼は少しずつ立ち上がっていく。

そして気づいた。

「期待は敵じゃない。
期待とどう付き合うかが、自分の成熟なんだ。」

人は年齢を重ねるだけでは成熟しない。
期待とぶつかり、
折れそうになりながら、
それでも前に進む中で、
少しずつ“受け止められる人間”に変わっていく。

阪口先生はまさに、
その成熟を体現した大人だ。

だから彼は今、
生徒たちの期待も、悩みも、弱さも、すべて丸ごと受け止められる。

13年にわたって、“生活ごと寄り添う”という稀有な役割

十津川高校の教育の核であり、
保護者の方が最も安心できるポイントはここだ。

阪口先生は、ただ教科を教えるだけの先生ではない。
彼の仕事は、
生徒の「生活」に寄り添うことだ。

・寮での生活
・普段の食事の様子から心身の状態を汲み取る
・子どもの“変化の兆し”を敏感に拾う
・トラブルを仲裁する
・心が折れそうなとき、そっと側にいる

これは、
普通の学校では再現できない関わり方だ。

十津川高校には、
“子どもを丸ごと見てくれる大人”が存在する。

十津川高校で成長した上級生が下級生の面倒を見てくれる。

これは、保護者にとって、
何よりの安心ではないだろうか。

「意味をつくってから動く」大人は、子どもに安心を与える

大東先生“動きながら考えるタイプ”だとすれば、
阪口先生はその逆。

意味をつくり、納得してから動くタイプの大人だ。

・なぜこの子は苦しんでいるのか
・なぜこの行動が必要なのか
・何を優先すべきか
・この子の中長期の成長をどう見据えるか

阪口先生は、
行動の背景に“意味”をつけながら子どもに関わる。

これは、
子どもにとって非常に大きな安心につながる。

子どもは、
「大人にとって都合のいい指導」を嫌う。
しかし、
「自分のための意味のある指導」は受け取りやすい。

阪口先生の関わり方は、
その“意味ある寄り添い”そのものだ。

“親父的な大人”が学校にいる安心

阪口先生と話していると、
「この人は教師というより、十津川の親父だと思わされる。

・押し付けない
・怒鳴らない
・すぐに結論を出さない
・子どものペースに合わせる
・必要なときは背中を押す
・でも、押しすぎない
・一人ひとりの個性を受け止める

これは、
保護者が本当に望む“大人の関わり方”ではないだろうか。

子育ては、
「正しさ」を押し付けることでなく、
「関係」を積み重ねていくことだ。

阪口先生は、その“関係の達人”だ。

十津川高校という場所を“人として深く支える”存在

13年という年月は偶然ではない。

十津川高校という“濃密な共同体”で、
阪口先生は誰よりも深く、
生徒の人生を支え続けてきた。

そして今、
彼は自分自身の役割を
「子どもたちの挑戦を見守る立場」と静かに語る。

強く導くのではなく、
過剰に保護するのでもなく、
ただ、必要なときにしっかり支える。

この絶妙な距離感は、
長い人生経験の中でしか身につけられない。

保護者にとって、
こんな大人がそばにいるだけで、
「うちの子は大丈夫だ」と思えるはずだ。

大東先生の“静かな安心”に続き、阪口先生は“人生を支える安心”をくれる

この2人が同じ学校にいるという事実が、
十津川高校の最大の強みだ。

大東先生 静かに寄り添う「安心の中心」
阪口先生 人生を受け止める「安定の柱」

この2つの安心が、
子どもの自信を育み
自分らしく生きる力をつくっていく。

次のコラムでは、
その2つの安心に続く“第三の大人”として
丸山光喜(まるやま こうき)さんの物語をご紹介したい。

卒業生として、
そして今は十津川高校を支える側として働く丸山さんの存在は、
十津川高校の“教育の未来”そのものだ。

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須賀 孝太郎
おおたかの森ファーム 代表取締役
東京工業大学工学部を卒業後、工業デザイン事務所にてデザイン業務を経て、家業である税理士事務所に入社。そのノウハウを生かし経営コンサルティング おおたかの森ファーム株式会社 を設立。ボクシング好きの三児の父。
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