ギバー(与える人)・テイカー(受け取る人)をテーマにした本や記事などを目にすることが多い昨今。
もちろんそれらは昔から概念としてはあることで、ギバーはビジネスで成功しやすいとはよくいいます。
しかし、情報過多な現代において「与える」ということを勘違いしている人が多いのが実情です。
- 無償の奉仕
- ボランティア
- サービスを付け足す
- お値段据え置き
上記の項目を全て「ギブ」と考えていると、疲弊してしまったり自滅してしまったりする要因となります。
そもそも「ギバーになることでビジネスで成功する」いう考え自体がギバーではありません。
そこで、ギバーとしてのビジネスマンの心得や立ち振る舞いを、忙しい一人社長の場合を例にして解説します。
今まで培ってきたことでギブする
「今まで培ってきたことでギブをする」というのが、本来は理想的です。
ただし、考え方ややり方によっては、与えることによって自分の首を絞めてしまう結果になり兼ねません。
最悪の結果になってしまわないよう「今まで培ってきたことでギブをする」ための考え方をお伝えします。
あれも・これもとサービスを付け足すギブはNG
現時点で安くサービスを提供している相手に、無償でさらにサービスを追加してしまうようなギブはNGです。
とはいえ、実際のところ過剰にサービスを提供していしまうケースはよくあるはず。
- 〇〇さんの紹介だからしょうがない
- 相手の事業が伸びたときに見返りをお願いすればいい
- ついつい相手の口車に乗せられてしまう
- クレームを回避するためについつい再優先にしてしまう
上記のような理由で、最小単価のクライアントに過剰なサービスをしてしまっていては「ギバー」とはいえません。
ビジネスマンとして、自社のサービスの見直しを疎かにするのはご法度です。
料金相応の内容にする、もしくは値上げをする(値上げを拒否されたら断る)ということを、相手の出方がどうであれしていかなくてはなりません。
それができないと自分の首を絞めてしまうことになり、本来するべき「ギブ」に時間を割くことはできないでしょう。
ギバーとして立ち回る時間は、既存事業を犠牲にせずに作っていくことが大切です。
1番のクライアントに1番のサービスを提供する
「今まで培ってきたことでギブをする」がギブの理想的な形です。
ビジネスマンとして、1番利益を生んでくれているクライアントに対して1番のサービスを提供しないといけません。
- 毎時安定したサービスを行う
- 社内でもなるべく一番対応力のある人が担当する
- 何かあった場合に最速に対応する
1番のクライアントに対して、上記のような「できる限りの最善のサービス」を提供することで「今まで培ってきたことでギブをする」ということになるのです。
ビジネスで成功するギバーの考え方
ギブをしながらビジネスで成功するには、以下の3つの考え方や行動が大切です。
失敗しても後悔がないギブをする
ギバーは「失敗しても後悔がないギブをすること」が大前提です。
つまり、ギブの内容は「儲けや見返りがなくても平気なこと」を選びましょう。
ギバーとしての振る舞いが、いつ自分への恩恵として返ってくるかはかわかりません。
そもそも恩恵はないかもしれませんし、あまりにルートが違いすぎて自分でも気が付かないかもしれないからです。
- 相手が喜んでくれれば、それだけで良い
- 自分がそれをすることで満足できる
上記のような気持ちになれることであれば、ボランティアでも新規事業でもなんでも大丈夫です。
非営利といっても実費分としてお金をとることはありますし、もちろんいきなり儲けようとしてやるとギバーとはいえません。
ギブした相手が自発的に口コミしてくれる
「儲けや見返りがなくても平気なこと」でギブをすると、多くの場合相手は喜んでくれます。
そして、その相手の周りには無数の人がいます。
人の口コミは最強の伝達手段です。
1人に良い口コミが伝われば、たちまち複数人に良さが伝わります。
また、それを傍から見ていた人も何か行動に出るかもしれません。
ギブした内容を発信する
もちろん「ギブ=与える」とはいえ、自己満足で終わるのはもったいないです。
せっかくいいことをしたのであれば、画像や動画、文章などで発信はすべきです。
SNSや動画配信サイトは、更新頻度が高ければ高いほど多くの人が注目してくれます。
ビジネスを加速させるためにも、積極的に発信していきましょう。
まとめ
ビジネスマンとして成功している人、お金だけでなく周囲からの尊敬を集めている人は、必ずギバーとして常に何かを与えています。
ビジネスマンとしての立ち位置でやっていれば、もちろんその先に見返りを期待する気持ちはあるでしょう。
しかし、見返りや恩恵は無くても全然大丈夫なことを常にやり続けているのが成功者の実情です。
既存事業はしっかり計画性を持ち、ギバーとしての行動は自身のモチベーションと常に相談しながら、別々のベクトルで進めてきましょう。