
🔗上野 仁(うえの ひとし)
「技術の裏にある“心”を伝える、現場出身の情熱家」
上野先生は、🔗東京情報デザイン専門職大学において単に知識を教える「講師」ではなく、
30年にわたる実戦経験から「社会を動かす真の力」を学生に授ける教育者です。
東京情報デザイン専門職大学 上野 仁先生の想いをめぐって
技術だけでは人は動かない
現代の大学教育は、「正しさ」「知識」「手順」を学生に教える。
しかし一方で、社会に出た若者が最初にぶつかる違和感は…
“正しいことをやっているのに心が動かない”という感覚。
なぜか。
社会を動かしている力は、
単なる「正しさ」ではなく、人が仲間とつくる“共感の物語”だからである。
この事実を、技術者として30年近く大企業に勤め、そして現在は東京情報デザイン専門職大学の教員として学生に向き合う上野先生ほど、深い実感をもって語れる人はいないだろう。

民間出身の技術者が大学に来る意味
上野先生は、日立製作所で長く大型コンピュータやOS・仮想計算機の研究開発に携わった。
ハードもソフトも知り、企画から実装までの現実に触れてきた“現場の技術者”である。
大学という場所は、多くの場合「知識の体系化」に強く、「現実の揺らぎ」には弱い。
学生は教科書で“正しい知識”を学ぶが、社会に出ると全く違う原理で世界が動いていることに驚く。
だからこそ民間出身の教員が必要だと上野先生は言う。
「技術だけを教えても、それは学生を救わない」
この言葉に、企業社会の本当のリアリティが詰まっている。
大企業で起きる“共感の爆発”という幸福
上野先生が語る、日立時代のエピソードが印象的だ。
大型コンピュータでLinuxを動かす挑戦は、会社から許可されなかった。
だが、共感した仲間が定時後に集まり、独断で開発を続けた。
実際に動いた瞬間、技術的な成果以上に「想いが形になった」という達成感が生まれた。
売上には繋がらなかったが、今もチーム全員の「幸福な記憶」だ。
企業は結果だけでなく「物語」を生む場所。
数字を超えた“共感のエネルギー”こそが、大企業で働く醍醐味であり、技術者の生きる喜びなのだ。
若者に本当に伝えるべきことは「正しさ」ではなく「物語」
多くの学生は、“正しいキャリア”を探そうとする。
・安定
・専門スキル
・待遇
・働きやすさ
・合理的な選択
どれも重要だ。
しかし、上野先生は知っている。人が本当に動き出すのは、「共感の物語」を感じた時だと。
企業説明会がどれだけ“正しさ”を積み重ねても、学生の心は動かない。
逆に、一人の社員の“熱狂のエピソード”が語れば、学生の顔が一瞬で変わる。
だから先生は、「仲間とともに挑戦することの喜び」を語る。
これこそが、民間出身教員だけが持つ教育資産である。

専門職大学に必要なのは「技術 × 共感 × 物語」を統合する教育
東京情報デザイン専門職大学(TID)は、実践力を重視した専門職大学である。
だが実践とは、「作業」ではなく「物語の共同創作」である。
ここで育つべきは、仲間の熱を汲み取り物語を共に描き技術をその物語のために使える、
そんな “共感で動く技術者” だ。
技術そのものではなく、技術を使って“人間の共同体を動かす”感覚を学生に伝えるために
上野先生が民間から大学に来たのだ。
これからの教育は、“正しさ”より“共感”を育てる
社会は複雑になり、答えは一つではない。正しさだけでは前に進めない。
だからこそ、教育は変わらねばならない。
民間のリアリティ
技術者としての苦悩
挑戦の喜び
仲間の温度
上野先生のような教員が、大学に持ち込んでくれることが“生きた学び”であり、
学生にとって未来を照らす“物語の火”となる。
そして技術者をつくるのではなく、物語をつくれる人間を育てることこそ
現代の教育が担うべき本当の使命だと。
